子育てをしていると、よく耳にする「熱性けいれん」。名前だけでも不安を感じる方が多いでしょう。しかし、実際に自分の子どもがけいれんを起こす瞬間に直面すると、その恐怖は言葉にできないほどです。
長女が初めて熱性けいれんを起こした時
私の長女が初めてけいれんを経験したのは、1歳半の時でした。その瞬間、私も夫も何をすべきか一瞬分からず、ただパニックに陥りました。今でもその恐怖は鮮明に覚えています。
突然のけいれん発作
その日は日曜日で、朝、小児科を受診した後に帰宅して、長女はお昼寝をしていました。彼女の体温は37度台まで下がっていたので、私は特に心配もせず買い物に出かけました。しかし、熱性けいれんは「熱が上がる瞬間」に発生しやすいことを知っていたので、万が一のために夫には「けいれんが起きたら横に寝かせて、時間を計るように」と伝えていました。ところが、その時は夫も気に留めていなかったようです。
けいれん発生の連絡
買い物中、夫から「けいれんしている!」と焦った声で連絡が入りました。急いで帰宅すると、夫は動揺していて、私も冷静さを失っていました。実際には、初めてのけいれん時はすぐに救急車を呼ぶべきでしたが、その場では頭が真っ白になってしまいました。後日、医師からも「初めてのけいれんは救急車を呼ぶのが原則」と教わり、改めて対処法を学びました。
けいれんは命にかかわらない?
医師によると、熱性けいれんは通常、命に関わることはほとんどないとのこと。しかし、親としてはその説明を聞いても、顔色が変わり体が震える子どもの姿は本当に怖いものです。数分しか続かないけいれんでも、時間が永遠のように感じます。
2回目以降も不安は消えない
長女はその後も2回、けいれんを経験しました。回数を重ねるにつれて少しずつ冷静に対応できるようになりましたが、不安は常にあります。特に、幼稚園での集団生活が始まった今、体調を崩すたびに再発が頭をよぎり、緊張が走ります。
けいれん発作時の対応法
医師からは、以下の対応が推奨されました:
- けいれんが起きたら、横向きに寝かせて気道を確保する。
- けいれんの時間を計り、初めての場合は救急車を呼ぶ。
- けいれんの様子をスマホで撮影し、受診時に見せると良い。
私も最初はパニックに陥りましたが、何度か経験して対処法を学び、少しずつ冷静に対応できるようになってきました。
座薬によるけいれん予防
「ダイアップ®(ジアゼパム座薬)」というけいれん予防の座薬についても医師に相談しましたが、副作用のリスクがあるため、最終的には使用しない選択をしました。けいれんが起きた際に、冷静に対応する準備を整えることが重要だと感じています。
けいれんと向き合うために
熱性けいれんは、何度経験しても慣れることはありませんが、正しい対応を知っていれば、少しは安心感が生まれます。これからも、長女の体調管理に気を配りながら、けいれん発作が再発した時には冷静に対応できるように心構えをしておくつもりです。